交通科学学会@帝京大学(板橋)に参加中.
交通科学学会ではいつもランチョンセミナーがあって,お弁当をもらえます.
今日のランチョンセミナーは,交通外傷のお医者さんのお話.
6000件を超える症例から,交通事故とシートベルトの関係をお話してくれました.
要点をまとめると..
- シートベルトをしてないと死亡率が5倍ほど高い
- シートベルトをしてないとエアバッグはむしろ逆効果
- シートベルトをしてれば,軽でも高級車でも死亡率は変わらない
- 「高級車の後席はシートベルトをしなくても平気」は迷信←金はあっても知識がない奴の言うこと,だそうです
- シートベルトは腰の下で占めないといけない
- 妊婦でもシートベルトしたほうがお母さんも胎児も安全←妊婦はシートベルトしないで良いと言ってる残念な国は先進国では日本だけ
- チャイルドシートを正しく使わないと子供がかわいそうなことになる←例えばエアバッグつきの車の助手席に後ろ向きのチャイルドシートをつけると,子供はエアバッグによって時速250kmで後方に射出される
- 「俺は安全運転だから平気」は迷信←自分は良くても,対向車のドライバが意識を失って正面衝突する事故って意外と多い
など.
まあ,交通のことを専門にやっている人にとっては常識的な話ですが,実際の症例の膨大なデータからのお話,説得力がありますね.
あと,一般の人の認識はまだまだ「後席は大丈夫」とか「エアバッグついてるから安全」とか「高級車は安全」といった感じなので啓蒙が必要ですね,というお話でした.
皆さんも気をつけましょう.